家計はクォーターグリッドシステムで考える
こんにちは、はや(@haya_investor)です。
今まで固定費の節約や投資を始めましょうと書いていきました。
しかし、闇雲に支出を減らして投資をすれば良いかと言えばそういう訳ではありません。
多少の娯楽が無いと何のために働いて給料をもらっているかわからなくなりますし、お金の使い方も上手くなりません。
そこで今回は家計を4分割で考えるクォーターグリッドシステムについて解説していきます。
クォーターグリッドシステムとは
クォーターグリッドシステムを聞いたことがある人はほとんどいないと思います。
難しそうに思いますが、実際はとてもシンプルで家計の支出を4分割して考える方法になります。
マネーセンスカレッジで紹介されている方法になりますが、動画解説のみなので、文章にして解説していきます。
クォーターグリッドシステム(QGS)の基本について解説されています。
QGSの貯蓄の内訳について解説されています。
老後資金の運用方法について解説されています。
4分割で考える
家計の支出を4分割した場合、「固定費」、「変動費」、「自己投資」、「貯蓄」の4つに分けることが出来ます。
毎月の給料の手取りを4分割して全てをその範囲内に収める必要があります。
例えば、手取り収入が18万円の場合、4分割すると1つあたり4万5000円で収めなければいけないということです。
手取り収入を割合で考えているので、収入が少なくても多くても実践出来ます。
固定費
固定費は「家賃(住宅ローン)」、「保険代」、「駐車場代」になります。
この3つ(車がない方は2つ)を手取り収入の25%以内に収めなければいけないのです。
もし固定費の割合が30%になった場合、その他の変動費や自己投資も30%に膨らんでしまうので、先ずは固定費を25%以内に収めなければいけないのです。
また、固定費の削減は感情の影響も少ないですし、労力に対してのリターンが大きいので、一番節約の効果があり、したい項目になります。
固定費のひとつの保険は必要以上に掛けている人が多いので見直す必要がありますね。
変動費
変動費は「食費」、「光熱費」、「携帯代」になります。
ここは特別贅沢をしない限りは25%以内に収まると思います。
しかし何も考えずにしていると25%を超えてしまい、自己投資や貯蓄に回すお金が減ってしまいます。
そこで出来る節約は携帯を格安SIMに変更することです。
キャリアで契約している人は月5000円以上安くなるのでやらない手は無いですよ。
格安SIMに変更しても25%を超える人は外食の回数を抑えたり、光熱費の相見積もりをして節約していきましょう。
自己投資
自己投資は「お小遣い」、「交際費」、「教育費」になります。
ジムの会費やネットの有料会員、クレジットカードの年会費などもこの自己投資に入れてください。
これ自体は自分の楽しみでしていることなので節約する必要は無いと考えています。
但し、25%を超えて40%、50%となると家計が破綻するので25%±5%の範囲内で収めるようにしましょう。
ここを切り詰めても構いませんが、何のために働いているかわからなくなったり、人生が楽しくなくなる可能性があるので、ここの節約はおすすめしません。
貯蓄
貯蓄は「生活防衛資金」、「3年以内に支出する資金」「投資」の3つにわけられます。
最初から投資を始めず、上記の「生活防衛資金」と「3年以内に支出する資金」を確保しなければいけません。
この2つを貯めずに投資を始めた場合、会社を辞めることになったり、大きな怪我をして医療費がかかるときに生活が出来なくなる、または投資元本を取り崩さなければいけなくなるからです。
投資は余剰資金でと言われるのも生活が破綻しないことを前提にしているからなんです。
では、生活防衛資金、3年以内の支出する資金を貯めていきます。
手取り収入の25%なので上の例だと毎月4万5000円貯まる計算になります。
生活防衛資金は人によりますが、大体半年位を目安にしてもらえれば良いです。
ボーナスの有無にもよりますが、約1年半〜3年ほどで「生活防衛資金」と「3年以内に支出する資金」は貯まると思います。
ここまで貯まったら投資を始めます。
貯蓄の割合の25%を全て投資するのではなくその一部を投資に回していきます。
目安としては貯蓄が15%、投資が10%と考えてください。
3年以内に支出する資金も貯め終わってるので貯蓄が必要ないと思われますが、それ以降の貯蓄を先取りしていると考えてもらえれば良いです。
そしてこの10%は老後資金の為の投資です。
その為、老後までは一切取り崩さないと決めてください。
投資からの収入によって生活を楽にさせたい人は残りの15%から一部を投資に回して生活の足しにしてもらえらば良いと思います。
10%投資の未来
手取り収入の10%だけを投資に回してもたかがしれていると思いますよね。
しかし、新卒から定年までは約40年あります。
1万6000円を40年間7%で運用すると約4000万円になります。
また、手取り収入は毎年少しずつ増えていくので、毎年投資金額が増えていくことになります。
投資金額が増えるということは将来の老後資金がより多く貯まるということになるので、老後は安心して過ごすことが出来ますね。
何に投資するか
長期・分散・積立をして尚且つほぼほったらかしにするには株式100%の投資信託が最適だと思います。
おすすめファンドで言うと楽天VTか楽天VTIを選んだらOKです。
楽天VTは全世界、楽天VTIはアメリカに投資しているのでどちらか好みの方を選択してください。
補足
各支出を25%にすることを基本に家計に余裕がある場合、貯蓄を40%にして他の3つを20%にするのでも構いません。
その場合は、老後資金が早く貯まることになり、早期退職が出来る可能性があるからです。
ただし、逆に貯蓄を10%などに減らすと将来が苦しくなりますし、自分の収入に対して贅沢をしていると考えられるので、貯蓄の25%は確保するようにしましょう。
また、共働きの場合、固定費は夫で変動費が妻という家計があります。
支出の種類によって支払う人を分けているとどうしても支出額に差が出るので、2人の手取り収入を合算してQGSを実践していきましょう。
まとめ
家計の管理方法がわからない方に向けて収入を4分割するQGSについて紹介しました。
家計の管理は生きている間はずっとしなければいけません。
ずっとしなければいけないものはシンプルでわかりやすいものが良いですよね。
QGSは私が試した家計の管理方法で一番わかりやすいものだと思っています。
支出が管理出来れば、人生においてのお金の不安はほぼ解消されると考えています。
しかし「言うは易く行うは難し」なので、最初はこのQGSを実践するのは難しいと思います。
家計の管理をしてお金の不安をほぼ無くすか、管理をせず、常にお金の不安を抱えるのかどちらが良いですか?
普通の人なら家計を管理する方を選ぶと思います。
最初の数ヶ月が継続出来れば、後は惰性で続けられるので、毎月が赤字の人はこの方法を試してください。