私が持ち株会に加入しない理由
こんにちは、はや(@haya_investor)です。
勤め先の会社によっては持ち株会という制度があると思います。
今回は私がその持ち株会に加入しない理由を解説していきます。
持株会とは
持株会とは、会社の福利厚生の1つで、正式には「従業員持株会」と言います。
会社員が自分の勤めている会社の株を買う唯一の方法です。
給与天引きで毎月引き落とされるので積立投資のような感じで始められます。
持株会のメリット
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奨励金がある
これが一番のメリットになると思います。
持株会は購入金額に対して5〜30%ほどの奨励金が出ます。
つまり、1万円購入した場合、500〜3000円分を会社負担で購入する事が出来ます。
預金では1年間で金利がたったの0.001%しか付きません。
持株会だと5%から利息が付くので預金よりも断然お得ですよね。
また、逆に考えれば奨励金が30%の場合、購入金額から23%下がっても損はしない計算になります。
1万円(買付金額)×1.3(奨励金倍率)=1万3000円
1万円(奨励金抜きの買付金額)÷1万3000円(合計買付金額)=76.9%
株価が23%下がらない限り、損をしない(手数料除く)のでかなりメリットがあると思います。
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キャピタルゲインが得られる
株価はずっと横ばいではありません。
持株会に加入して自社の株価が上がった場合はその分も利益になります。
例えば、10万円で購入した株の株価が15万円になれば5万円の利益になります。
会社の業績(株価)が上がれば、資産が増えるのでモチベーションアップに繋がります。
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少ない資金で株が買える
株の購入には単元があります。
単元とは株を購入するための最低の単位になります。
例えば1単元の株数が100株、株価が1000円の場合、100(株)×1000円(株価)=10万円必要になります。
しかし持株会では毎月1000円ほどから購入できるので、株価が高すぎて買えないということが無くなります。
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給与天引きなので強制的に資産形成が出来る
これは先取り貯金のようなシステムなので法定外控除として天引きされます。
そのため手取り収入の一部を株に回すという手間が無くなるので、強制的に資産形成が出来ます。
後で掛け金が変更出来ますが、最初は少し余裕を持たせることをおすすめします。
持株会のデメリット
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資産・収入を会社に依存させてしまう
持株会は自分が勤めている会社の株を購入します。
そうすると業績が良い場合は資産も給料も増えて良いですが、業績が悪くなると、資産も減り、給料も減ってしまいます。
分散投資が良いと言われていますが、持株会は集中投資になってしまいます。
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売却が面倒
持株会は株が1単元以上になったら指定された証券会社に株を移管することが出来ます。
証券口座で取引している株に関しては即日、売買が出来ますが、持株会の場合、株主の名義変更(持株会では会社名義で株式を保有しています)や、会社指定の証券口座の開設、株式の移管まで1ヶ月以上かかってしまいます。
なぜ私は持株会に加入しないのか
持株会に加入しない理由は2つあります。
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奨励金率が低い
奨励金は5〜30%と記載しましたが、私の会社の持株会の奨励金は5%でした。
しかも私の会社の株価はボラティリティが高いため株価が安定していません。
また、持株会では売却に1ヶ月かかるので解約申請してから暴落した場合のことを考えると持株会は無しかなと思います。
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分散投資が出来ない
資産と収入を1つの会社に絞ってしまいます。
私は米国株の投資信託を購入していますが、米国全体の会社と日本の会社1社を比べてどちらのほうが将来のリターンが高いが検討して米国全体の会社を購入したほうが良いという結論が出ました。
ただ、資産を最大化するためには集中投資も必要なので、長期的(5年ほど)に見て、自社の株価が上昇すると考えている方は持株会に加入するのはありだと思います。
まとめ
- 自分の勤めている会社の業績が上がると思うのなら持株会はアリ
- 持株会に加入する前に奨励金の確認を
- 奨励金が高い場合はよっぽどのことがない限り利益が出ます
- 集中投資なので持株会をメインの投資先にしない
- もし投資先を1つだけにするのなら米国全体か世界全体の投資信託を買う