銀行の預金金利は気にしなくて良いと思う
こんにちは、はや(@haya_investor)です。
銀行の預金金利を気にしている人をよく見かけます。
メイン銀行や貯金用の銀行は預金金利だけで決めるのは勿体無いなと思ったのでその理由について解説していきます。
現在の預金金利
都市銀行、地方銀行、ネット銀行を含め、現在の預金金利は0.001%〜0.110%です。
つまり100万円を1年間預けていた場合は利息が10円〜1100円(税引き後8〜880円)になります。
日本の目標インフレ率は2%
2013年1月22日の日本銀行金融政策決定会合において、日本のインフレ目標は2%にするとありました。(図の2の真ん中あたりに記載してあります。)
インフレ率が2%だということはお金の価値が2%減ることと同じ意味になります。
インフレ率2%が35年続いた場合、お金の価値が半分になってしまいます。
インフレがわかりにくい人はこの50年間で物価がどうなったか見てください。
(※画像はあやたか先生(@ayataka1243)のものを使用しています。)
物によって上昇率は変わっていますが物の値段は上がっています。
お菓子の値段はそのままで量が少なくなったのも「ステルス値上げ」と言うインフレになります。
なぜ預金金利を気にしなくて良いのか
私が預金金利を気にしなくて良いと思う理由は銀行預金の利率がインフレ率に負けているからです。
上記でも伝えましたが、日本のインフレ率の目標は2%です。
インフレ率2%の場合1年後1万円で買えたものが1万200円になります。
つまり銀行に預けていると数値は変わらないけどお金の価値が下がっているため、実質元本割れになっているということになります。
そのため、預金金利が高い銀行を選択するのでは無く、他の方法でお金を殖やす必要があるのです。
木を見て森を見ずにならない
楽天銀行やイオン銀行の預金金利0.1%は他の銀行に比べて圧倒的に高いです。
しかしそれは「銀行の利息」の範囲で選択するのなら金利の高い銀行を選ぶのが正解ですが、銀行の利息以外の方法を知ることで0.1%以上の利息(利益)を得ることが出来ます。
例えばA店では40インチのテレビが売っていてそれぞれ10万円と9万円(展示品)です。
A店しか行かない人は10万円と9万円の2種類の選択しかありません。
しかしB店では同じ40インチのテレビがセール価格で5万円で売っていました。
狭い範囲(A店内)では9万円払ってテレビを買うことになりますが、視野を広げる(B店も含める)と最大価格の10万円の半額の5万円でテレビが買えることになります。
このように少し視野を広げることで物を安く買えたり、お金に関しても利率の良いもので運用することが出来ます。
そのため、銀行の利息という「木」を見て、他の投資商品の利率「森」を見ずにならないようにしていきましょう。
銀行預金が悪いわけではない
ここまで書くと銀行に預金しておくことが悪いと思うかもしれません。
預金はせず、全てを株やFX、投資信託で運用したら良いのかと言うと、そうではありません。
最低限の生活費や生活防衛資金は銀行預金で確保する必要があります。
なぜ銀行預金で確保するのかというと、預金が一番流動性が高いためです。
株で保有している場合、市場が開いていない時は株を売れないので、すぐに現金を確保することが出来ません。
FX口座にある場合でも出金するのに最低でも1営業日またぎます。
つまり使いたい時にすぐに使えるのが銀行の預金なのです。
急な出費があった場合はすぐにお金が必要なので、一部の資金(半年〜1年分の生活費)は銀行の預金に確保しておきましょう。
利便性や手数料で決める
いくら高金利の銀行があっても利便性が悪かったり、手数料が割高だったら意味がありません。
例えば1%の金利の銀行Aと0.001%の銀行Bがあります。
銀行Aは18時以降の取引は出来ませんし、ATM手数料も1回500円かかるとします。
対して銀行Bは24時間取引できて、ATM手数料も無料です。
もし、夜中にお金が必要になった時に銀行Aでは、お金が引き出せません。また、手数料が割高なので手数料分で高金利が相殺されてしまいます。
目先の高金利に釣られて利便性、手数料を犠牲にしていては本末転倒なので、利便性、手数料を確認して銀行口座を決めましょう。
そして利便性、手数料を比較して変わらない場合に、金利の高い銀行を選ぶようにしてください。
投資を始めよう
投資は期待リターンが銀行の金利よりも圧倒的に高いです。
銀行に生活防衛資金が確保できた人は、投資をしてお金に働いてもらいましょう。
インフレ率2%に負けないためにも、投資を始めてお金からのリターンをもらっていきましょう。
まとめ
日本は年々、社会保険や税金が増えているので昔と同じ年収でも手取り額が減っています。
その減った手取り額を取り戻すためにも、投資をしてお金にゆとりのある生活を目指していきましょう。