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元本保証は存在しない

こんにちは、はや(@haya_investor)です。

投資を始められない、やらない人が好きな言葉として「元本保証」があります。

しかし、元本保証の運用商品は存在しないのでその理由について解説していきます。

 元本保証とは

元本保証とは、運用期間中に元本の額が減らない(元本割れしない)ことを保証することです。

例えば、株や投資信託の場合、景気の変動による含み損によって元本割れをしてしまいますが、元本保証の場合は元本の額は減りません。

株や投資信託のリターンが-5%〜5%だとすると、元本保証は0%〜0.1%になります。

 

なぜ元本保証は存在しないのか

物価上昇

普通預金や定期預金は元本保証だろうと思いますよね。

しかしそれは、数値上の元本保証に過ぎず、実質マイナスになっているのです。

その原因として物価の変動(インフレ、デフレ)があります。

昔に比べてお菓子の量が減った、飲み物の値段が上がったなどがありますよね。

それが物価上昇(インフレ)になるのです。

ものとお金の2つで考えると物の価値が上がったら相対的にお金の価値が下がりますよね。

インフレ=物の価値が上がる=お金の価値が下がる ということになります。

 

じゃあ、デフレになればお金の価値が上がるんじゃないかと思った人、それは正解です。

しかし、世界において、デフレの国はほとんどありません。

日本は一時期デフレの時期がありましたが、長期的に見ると緩やかにインフレしています。

現にお菓子の量が減ったり、同じ量で価格が上がっているものはインフレによるものなのです。

そのため、国のインフレ率と同じ金利であって、始めて元本保証と言えるのです。

 

為替変動

もうひとつは為替変動によるものです。

これは海外に行く人でないとあまり馴染みが無いと思います。

NHKなどで今日の為替で、ドル円が1ドル110円40銭などと聞いたことがある人はいると思います。

これは他国の通貨と日本円の交換レートになります。

ドル円の場合は米ドルと日本円の関係を示していて、1ドル100円が1ドル110円になると「円安」となります。

このあたりは難しいのですが、1ドルを何かのものに変えるとわかりやすいです。

例えば1ドルをジュース1本に置き換えます。

ジュースが100円から110円に値上げしたということは物の価値(為替で言うと米ドル)が上がったということになりますね。

物の価値(米ドル)が上がるということは日本円の価値が下がることになります。

物の価値(米ドル)が上がったのでこの場合は円安ドル高となるのです。

これでもわかりにくい場合は、1ドル○○円の数値が大きくなれば円安、小さくなれば円高と考えてください。

 

為替の影響がある製品は主に輸入製品になります。

輸入製品ではないですが、iPhoneのアプリが2012年頃は80円でしたが、今は100円に値上げしているのは為替変動で円安になったためです。

他にも日本に外国人観光客が増えてきているのは、製品の質が良いこともありますが、為替が円安のため、物が安く買える事も関係しています。

 

 価格と価値の違い

価格とはそのものの値段になります。

これは基本的に変わることはありません。

価格はどんな人にとっても同じだと思ってください。

価値とはその人や環境によって変わってくるものです。

例えば、車は都会の人にとっては無くても問題なくて、価値の低いものだと思います。

しかし、交通機関の発達していない地域(田舎)では車は移動手段として必需品なので、価値が高いものになります。

それ以外にも、お酒が好きの人にとっては高級ワインは値段相応のものになりますが、お酒が飲めない人にとっては、高級ワインはただの高いお酒になります。

このように同じ金額、同じものでも価値は一定では無いのです。

 

ここで伝えたいことは、元本保証は価格の保証であって、価値の保証では無いということです。

価値が変わらないものはありません。

元本保証にこだわり過ぎて利率の低い定期預金などで運用するのでは無く、リスクを取って資産運用をし、トータルでお金の価値を下げないようにする必要があります。

 

手数料も考えること

元本保証で一番メジャーなものは普通預金だと思います。

普通預金の利率は0.001%です。

普通預金はほとんど増えませんが、減りもしません。

減らさないためにもATM手数料に気を付けなければいけません。

仮に普通預金に20万円入っていて、ATM手数料を年間1000分払ったとします。

そうすると1000円÷200000円×100=0.5%

資産の0.5%を引かれているので、普通預金は元本保証でも無くなってしまいます。

もし元本保証が好きでお金を減らしたくない人は、銀行の利率よりもその他の手数料に気を付けるようにしてください。

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まとめ

元本保証はあくまで、数値上での保証です。

価値は常に変動しているので、それに対応しなければ本当の元本保証にはなりません。

元本保証の商品でも手数料によって元本割れすることは良くあることです。

元本保証ではお金の価値が保証出来ない事を理解して、預金以外の運用方法でお金に働いてもらうようにしていきましょう。