これからの投資の思考法
こんにちは、はや(@haya_investor)です。
今回はロボアドバイザーのウェルスナビのCEOの柴山和久氏の著書を紹介します。
初心者でも読みやすいので是非読んでみてください。
これからの投資の思考法
元財務官僚が5つの失敗をしてたどり着いたこれからの投資の思考法とはウェルスナビのCEOの柴山和久氏の著書になります。老後に備えて無理なく資産を形成していく方法が書かれています。
ウェルスナビとは
ウェルスナビはロボアドバイザーによる資産形成の補助ツールです。
柴山氏がウェルスナビを作ろうとした理由はプライベートバンク(富裕層専門の金融機関)のサービスを一般の方にも使えるようにして誰もが老後に備えて無理なく資産形成が出来るようにしたかったからです。
考え方が同じなら資産が100億円だろうが10万円だろうが資産運用の方法は同じになります。その考え方を一般の方に使えるようにしたものがウェルスナビです。
ウェルスナビはETF(上場投資信託)を自動でバランスを決めて買い付けるサービスです。
リバランス(資産配分の変更)も自動でしてくれるので月々の掛け金を決めて積み立てするだけで資産形成が出来るサービスになります。
5つの失敗から学んだ投資の鉄則
この章では柴山氏が実際に失敗した経験が書かれています。
銀行の特別待遇に舞い上がってつい買ってしまったり、過去のリターンが良いから今後も大丈夫だろうと買ったり、おすすめの商品を買って損したなど誰もが心当たりがありそうな実話が書かれているのでとても共感しながら読むことができました。
昔も今も同じ失敗をしている人がいるので過去の失敗をすることで同じ失敗、する必要がない失敗をしないようにしていきたいですね。
時間と世界を味方につける資産運用とは?
本書では資産運用をするにあたって最もスタンダードな方法を紹介しています。
- 長期
- 積立
- 分散
この3つです。しかし日本ではこの方法が根付いていません。それはなぜなんでしょう?
それはホームカントリーバイアスにより分散が出来ていなかったためです。ホームカントリーバイアスとは資産運用で自国の比率を上げてしまう心理になります。
株式投資を始めたことがある人は日本株の方が身近ですよね。自分がよく知らない国よりもよく知っている国に投資したくなりますよね。その結果日本株の比率が多くなり分散投資が出来なくなってしまいます。
しかもそれだけではなくこの30年間日経平均やTOPIXはバブルの時の株価を超えられていません。
日経平均やTOPIXに長期投資していた人は30年経っても利益が出ていないので日本でこの積立投資が根付かなかった理由になります。
私が先日の記事で投資信託で米国株を選択したのは長期的には右肩上がりの相場だからです。図で見るとわかると思います。
人間の脳は資産運用には向いていない
これは私も納得いきました。本来、株式は安いときに買う、高いときに買うものです。
しかし株価が下がっているときはこれ以上損したくないと思って狼狽売りしたり、上がっているときはまだ上がると思って高値掴みしてしまいます。
人間は同じ得と損だと損のほうが2倍大きく感じてしまいます。これをプロスペクト理論と言います。
プロスペクト理論について書いている記事はこちらになります。
これは人類が子孫を残すために危険を回避しようとする本能が残っているためです。
その人間の本能に従って株価が下がった時に狼狽売りをしないように毎月積み立てる「ドルコスト平均法」が支持を受けるのも納得いきますね。
そのほかにもお金から自由になるためにどういう行動をしていけば良いか等も書かれているので本を見つけた方は是非読んでみてください。
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まとめ
- 投資の原則は「長期・積立・分散」
- ルールを確実に守ることで資産が形成される
- 過去の失敗を学んで同じ失敗をしないようにしよう
- 無理のない資産運用で老後に備えよう