長期投資のコツ バイ・アンド・フォーゲット
こんにちは、はや(@haya_investor)です。
今回は積立投資を継続するための自分の考え方と参考になったセイラー教授の投資法を伝えたいと思います。
バイ・アンド・フォーゲットとは
バイ・アンド・フォーゲットとはバイ・アンド・ホールドをすこし派生したものです。
バイ・アンド・ホールドは買ったまま売らない事ですがバイ・アンド・フォーゲットは買ったことを忘れることです。
長期投資は忘れてるぐらいが丁度良いと思ったのでこの言葉を使いました。
その中でセイラー教授の投資法が参考になったので説明したいと思います。
プロスペクト理論
プロスペクト理論とは人間の行動心理学のひとつになります。
人間は合理的な行動を取ると思われていましたが、実は感情的になって非合理的行動を取ることがわかっています。
プロスペクト理論は下図で表されることが多いです。
グラフの上下が感情(喜びや悲しみ)、左右が損益になります。
上の図で50円得した時と50円損した時を見比べてください。
損した時の方が上下の幅が広いですよね。
数字的には同じ損益でも損した時の方が感情の起伏が激しいです。
つまり、人は得することに比べ損することを嫌います。
ギャンブルなどで負けを取り返そうとよりリスクを取る行動も、人間の損をしたくないという感情によって起こる行動です。
株やFXでコツコツドカンとなるのは利益は少しずつでも良いけど、損はしたくないから、結果的に損切りが出来ず大損をする典型例になります。
日本人は特に損が嫌いなため、投資が出来なかったり、無料のものに釣られてしまうのです。
しかしそれは、人間的には普通のことだったんですね。
もうひとつ見てほしいものは950円より損した時と1050円より得した時のグラフです。
よく見たらグラフがなだらかになっていることがわかると思います。
それはある一定を超える損、得をするとあまり感情的になりにくいということになります。
ギャンブルで負け続けて、「もうどうでも良いや」と思うのがプロスペクト理論になるのです。
このように元本から近いほど感情的になり、元本からかけ離れていくと感情的になりにくいということを覚えていてください。
簡単にまとめるとこのようになります。
- 人は得するより損する方が感情に影響を与える
- 損切り出来ないのは損したくない心理のせい
- ある一定を超えると感情の影響が弱まる(元本に近いほうが感情的になりやすい)
セイラー教授の投資法
セイラー教授は2017年にノーベル経済学賞を受賞した方です。
そのセイラー教授の投資法を参考にしたいと思います。
長期投資は株式100%で運用
長期的に見ると株式はプラスリターンになります。
債券とバランス良く保有する方が良いと言う意見もありますが長期のリターンは株式のほうが高いため株式100%で良いという考えです。
過去200年のリターンを考えると一目瞭然です。
近視眼的損失回避
目先の損を恐れて、長期的に大きな収益が得られるものに投資しないことです。
期待値は高い(利益が出る可能性が高い)のに損を恐れてやらないという人は多いと思います。
それは利益より損失に大きな反応をしてしまう心理があるからです。
株価のチェックは年1回で十分
株価のチェックを何回もすると損している結果を何回も見てしまいます。
損を何回も見ると早く損失を無くしたいと思い耐えられなくなり売ってしまうので、「ある程度長い時間で株価を見たらどうか」ということです。
確率を見誤るな
人は確率が低いものに対して実際より高い確率で起こるように感じ、逆に高確率なものは実際よりも低い確率で当たると思う心理があります。
例でいうと宝くじの確率はかなり低いですが実際買ってみると「当たるかも」と思い期待します。逆に株式は長期的にはプラスになるのに暴落が続いてこれ以上上がらないだろうと実際の確率よりも低く見積もってしまいます。
まとめ
- 長期投資は頻繁に株価を見ないこと
- プロスペクト理論を理解して感情的にならないようにすること
- 最初の頃は含み損が出ることを覚悟して積立を継続すること
- 大当たりするものは自分が思っているより確率が低いということ
- 長期リターンは株式が一番高いということ
長期投資で最初のうちは元本から近い位置で推移します。
そのため、含み損が出た後プラ転(含み益に変わった時)したときに売却してしまうという行動をしてしまいます。
逆に最初に我慢できれば長期投資が成功したとほぼ同じと考えて貰えれば良いので、プロスペクト理論を理解して感情的な行動を取らないように気を付けましょう。