レバレッジは高い方が安全!?
こんにちは、はや(@haya_investor)です。
FXで相場が急変した時に強制ロスカットになったという話を聞いたことがありますよね。
それはハイレバレッジで取引をしていたからなのです。
しかし、レバレッジが高いから危険というわけではありません。
要は使い方を間違えたため強制ロスカットになっているので、今回は何故レバレッジが高い方が安全なのかについて解説していきます。
レバレッジとは
レバレッジとはてこの作用のことになります。
てこの原理は小さい力で大きいものを動かすことです。
つまり、少ないお金で大きな金額を動かすことになります。
このレバレッジが高いと少ない資金で大きな金額を動かせるので、効率よく資金を増やすことが出来ます。
しくみ
レバレッジのしくみは一部の資金を担保にして担保以上の資金を動かせるようになるということです。
下の図で言うと4万円を担保にして最大100万円の取引をするということになります。
この担保になる部分が「必要証拠金」と言われ、取引をする上での最小の金額になります。
必要証拠金より余分にある資金のことを「任意証拠金」と言います。
ロスカット
FXなどの証拠金取引にはロスカットというこれ以上損失を出さないために強制決済される制度があります。
ロスカットはFX口座内の資金が必要証拠金より少なくなった場合に、執行されます。
下の図では時計を買うためにレバレッジを掛けています。
10万円を担保にして30万円の時計を買って(借りて)います。
この状態で時計の時価総額が10万円下がったら担保した10万円と買って(借りて)いた時計を没収されることになります。
FXは外貨通貨の取引なので米ドルで例えると、1万円分買って、1万円分の価値が下がった場合に買う時に使った1万円と買った米ドルが没収されることになります。
これがロスカットのしくみになります。
実際はFX口座内の資金が0になることはありません。
ロスカットされると必要証拠金分のお金だけがFX口座内に残ることになります。
但し、相場が急変した場合、必要証拠金に達した時にロスカットされず、それ以上に損失が出る「追証」になる可能性もあります。
出典:https://akilog.jp/fx-leverage/
最大レバレッジ
各FX会社によって最大レバレッジが設けられています。
最大レバレッジが設けられている理由はユーザーがFX取引で破産しないようにという考慮からです。
日本のFX会社の最大レバレッジは25倍ですが、海外のFX会社だと200〜1000倍とかなり高いレバレッジを掛けることが出来ます。
つまり1万円で最大1000万円の取引が出来ると言うことです。
なぜ高いほうが安全なのか
ロスカットが執行されるのは口座内の資金が必要証拠金を下回る時と解説しましたよね。
そこがキモになります。
最大レバレッジ25倍と最大レバレッジ10倍で比較してみましょう。
共に同じ数量の通貨を購入していますが、余力(任意証拠金)の金額が違いますよね。
10万通貨を買った場合、1円下がると10万円の損失になります。
レバレッジは25倍の場合は8.72円下がるまでロスカットされませんが、レバレッジ10倍だと6.8円下がったらロスカットになります。
レバレッジは25倍の方が1.4円余裕があるので安全ですよね。
これがレバレッジが高い方が安全だと言う理由になります。
よくある間違い
FXをする場合にレバレッジを低く抑えましょうと言われますが、レバレッジは任意証拠金の量によって決められます。
これが実効レバレッジと呼ばれます。
通貨を購入する時にレバレッジを選択するのではなく、購入時に使った必要証拠金を抜いた「任意証拠金の金額」によって自動的にレバレッジは決まってくるので、レバレッジを何倍にするかは自分で計算しなければいけなくなります。
レバレッジ10倍と25倍を比較した画像では「実効レバレッジ」が一定の場合に、レバレッジは25倍の方が余力が多いので、レバレッジが高い方が安全だということなので、双方とも最大レバレッジで取引していたら危険だということを理解してください。
短期は5倍、長期は3倍まで
FX取引をする場合は短期取引ではレバレッジ5倍まで、長期取引ではレバレッジ3倍までで運用するようにしましょう。
何故ならこれ以上のレバレッジだと損失を出した時に運用資金が無くなったり、追証になる可能性があるからです。
長期取引のレバレッジが低い理由は1年に数回は相場の急変があり、その時にロスカットされないためです。
長期取引だとどうしても市場にいる時間が長く、○○ショックを受けてしまいます。
その○○ショックを受けても大丈夫なようにレバレッジを低く設定する必要があります。
時にはハイレバで取引をする必要がありますが、基本は負けにくい投資を続けていきましょう。
実効レバレッジの計算方法
実効レバレッジは口座状況に書いているFX口座もありますし、書いてない口座もあります。
また、市場は常に変動しているので正確な値は出ませんが大体のレバレッジは把握できます。
計算方法は
2500(レバレッジ1倍での口座維持率)÷現在の口座維持率=実効レバレッジ
になります。
例えば口座維持率が1000%の場合は
2500÷1000=2.5
実効レバレッジが2.5倍になるということです。
この記事を見ている方はFXをしたことがある人が多いと思うので、1回実効レバレッジを計算してハイレバレッジになりすぎていないか確認してみてください。
まとめ
実効レバレッジが同一の場合はレバレッジが高いFX口座の方が安全だということがわかりました。
レバレッジを低めにすると資金効率が悪くなり、利益が少なくなります。
その分、リスクも低くなりますので、リターンがどれだけ欲しいからこれぐらい通貨を買うのでは無く、この資金ならリスクを考えてこれぐらいの通貨量だなと決めるようにしてください。
そうすることで、投資で負けることが減ると思います。
私も去年の10月にリターンだけを考えて10万円ロスカットされているので、皆さんに同じ思いをしてもらわないためにも、最大レバレッジの高い口座で低めのレバレッジで取引をしてください。