お金を貯めるには参照点を固定しよう
こんにちは、はや(@haya_investor)です。
貯金しようにもお金が貯まらないと悩んでいませんか?
来年は昇給するから生活が楽になると思ったら毎年家計がかつかつという経験の方が多いと思います。
その理由はお金の参照点が変わっているからなんです。
そこで今回はお金の参照点について学んで、お金が貯まらない理屈を理解していってください。
参照点とは
参照点はリファレンスポイントとも呼ばれています。
簡単に言えばその時の基準によって変わる点になります。
例えば部屋の温度が20℃設定になっているとします。
今日が真夏日で外が35℃を超えている場合、部屋に入ると涼しい、または寒いと思いますよね。
逆に真冬日で外が0℃の場合、部屋に入ると温かい、または暑いと思うはずです。
他の例でいくと1万円のバッグがあってヴィトンのバッグだと安く感じると思いますが、ノーブランドだと高く感じると思います。
そういった外的要因によって変化する点を参照点と言います。
株式投資などで始めてプラスとマイナスを行き来している時に比べ、大きく利益を出した、大きく損した時に多少の金額の変動が気にならなくなるのも参照点が変わることによるものです。
絶対点で考える
参照点は状況によって変化していく数値(点)だとすると、絶対点は変化しない数値(点)になります。
つまり、割合で考えるのではなく、絶対値(数値)で考えることになります。
例えば、月20万円の給与収入がある人の毎月の支出が18万円だとします。
この人が昇進し月30万円の給与収入になったとします。
普通の人は給与が上がるに連れて支出が増えていくので、毎月の支出が28万円になりました。
結局、月収が10万円増えていてもその分支出が増えるので、貯蓄が増えないと言うことになってしまうのです。
給料が上がったからその分贅沢するという参照点の変化によって、高所得でも貯蓄0円ということが起こってしまうのです。
逆に給与収入が月30万円になっても毎月の支出を18万円に抑えることが出来るなら、増加した給与収入をまるまる貯蓄に回すことが出来るようになるのです。
その為、生活費などの支出は絶対点で考えなければいけないのです。
参照点は下げにくい
上げてしまった参照点はなかなか下げられません。
何回も贅沢をしてしまうと、 その贅沢が普通なことに感じてくると思います。
一度贅沢を覚えてしまうと、元に戻っただけなのに虚しい気持ちになってしまいます。
生活費に大きな影響がある家賃で考えてみましょう。
お金が無いときは、「バス・トイレ共同」や「薄い壁」、「狭い部屋」など贅沢とは言えない所に住んでいたと思います。
ただ、不満があっても住んでいるうちに慣れてきます。「住めば都」とはよく言ったものです。
そして収入が増えて、家賃の高い部屋に引っ越したとします。
そこは「バス・トイレ別」、「防音壁」、「広い部屋」など入居時はとても幸せに感じたことだと思います。
しかし、しばらく住んでいるとその環境に慣れてしまい、それが普通に感じます。
これは無意識に参照点(生活水準)が上がった状態です。
この状態で、給料が減って家賃の安い部屋に引っ越さなければならなくなった時、虚しく感じてしまいます。
昔の状態に戻っただけなのに、あたかも貧乏になったように感じるのは、無意識のうちに参照点が上がっていることが原因なのです。
参照点は上がりやすく下がりにくいので、「足るを知る*1」ことが大切ですね。
所得が少ないから貯金できない訳では無い
収入が増えていっても貯金が増えない理由として参照点が上がるからだとわかりました。
そうなると、一般的な所得の人でも参照点を上げないことで、ゆっくりですが貯金ができ、資産を増やすことが可能になります。
収入が多ければ多いほど、貯金もし易いですし、余裕のある生活もし易いですが、参照点が上がりきった状態では支出も多いのでお金は貯まりません。
その為、お金に困ったときは収入を増やすことを考える前に、参照点を上げないようにしなければいけないということになります。
どうしたら良いか
答えは簡単です。意識的に参照点を固定すれば良いだけです。
例えば残業代抜きの手取り収入が17万円の人は1ヶ月の生活費を17万円で固定します。
毎月の支出を17万円に固定できたら後はもう何もすることはありません。
残業が多く、手取りが20万円になった月はいつもよりも3万円余分に貯金が出来ますし、ボーナスを丸々貯金することが出来るようになります。
また、参照点(支出)を固定したので毎年の昇給分を貯金に回せるので、より簡単にお金を貯めることが出来るようになります。
参照点を下げるには
参照点を固定するにしても、収入が20万円なのに支出が25万円だとしたら、毎月赤字ですよね。
そこで毎月が黒字になるように参照点(生活水準)を下げる必要があります。
「さっき参照点は下げにくいって言ってなかった?」と言われるかもしれません。
ここでは、虚しくなりにくい参照点を下げ方を考えていきます。
それは固定費を下げることです。
固定費は家賃や携帯料金、保険などがあります。
家賃は引っ越すのではなく、長く住んでいる人は家主に家賃交渉をすれば安くなる可能性があります。
今(2019年)は住宅ローン金利が低いのでローンの見直しで固定費を減らすことが可能になります。
携帯料金は格安SIMに変更することで年間5万円ほどの節約になります。
保険は加入している数にもよりますが、多く加入している方は本当に必要かどうか考えて要らないものは解約していきましょう。
まとめ
収入が増えてもお金が貯まらない理由はお金の参照点が変わることが原因だとわかりました。
逆に考えてば参照点を固定できれば、収入が減らない限り、毎月の貯金額は右肩上がりに増えることになります。
また、参照点を固定していれば、将来の必要資金も予想しやすいです。
参照点を固定して増えた貯金で贅沢をしても良いですが、固定費ではなく変動費で贅沢をするべきです。
家や携帯料金などの固定費にお金を掛けず、旅行や外食、いつもよりちょっと良いものを買うなど、毎月払わなくて良いものにしましょう。
「足るを知る」ことを忘れず、お金に困らない生活にしていきましょう。
*1:足るを知る者は富む・・・満足することを知っている者は、たとえ貧しくても精神的には豊かで、幸福であると言うこと。